損傷を受ける、繰り返しのストレスなどにより炎症が起きている部位には、その修復過程で血管が増えます。痛みの原因部位にできる異常な新生血管は、いびつな構造でボヤっとかすんだように見えるので、「モヤモヤ血管」と呼ばれています。
モヤモヤ血管の近くには異常な病的神経も増殖していることがわかっています。この神経が痛み信号を伝え、また病的な血流が増えることで病変の組織圧が高まり、五十肩、テニス肘、膝の痛みなどの長引く痛みが生じると考えられています。一般に、40歳以上になるとモヤモヤ血管を自然に減らす力が衰えてくるため、長引く痛みが生じやすくなります。また若い方でもスポーツや仕事で繰り返し負担がかかっている部位にはモヤモヤ血管ができやすいです。
3か月以上経過したモヤモヤ血管はなかなか消えないため、当院では症状の程度により注射療法と運動器カテーテル治療を組み合わせて行っています。特に運動器カテーテル治療はモヤモヤ血管に直接作用するので、非常に強力な治療効果が期待できます。
モヤモヤ血管セルフチェック
モヤモヤ血管による痛み
対象疾患